2021年3月3日水曜日

選手(子供)が伸びない理由(外部ソフトウェアの盲点)

 選手が伸びない理由(外部ソフトウェアの盲点)

 

ある時からなかなか戦績が出なかったり、まったくそのレベルから勝てなくなったり、素人目から見ても全く上達しない場合があります。

今回は実体験から下記の理由を考えてみました。

 

□伸びない3つの理由

 

    経年劣化

例えば選手育成で有名なアカデミーがあったとします。

立ち上げ当時は優秀なスタッフをそろえますが噂になってきたころにはそのスタッフが他に引き抜かれたり、条件が合わなくなって辞めたりする場合がしばしあります。

責任者が「育成には力を入れない」と決める場合も多く、現場はコーチの熱意と今までの「名声」で運営していることが多くあります。同業者はこの衰退を理解していますがどうしても 名前や過去の名声で客集めをすることが多く、一見うまく回っているように見えるのですが、実のないプラセボ―効果となってしまいます。

 

    親と子供の温度差

塾などでもお同様のことが言えると思いますが親が良いと思って子供に押しつける場合があります。子どもは判断基準を持ち合わせていません。

従って親に強く言い寄られたり、「どうする?」と聞かれると首を縦に振るしかありません。

子供には明確な基準がないため良し悪しが理解できません。

親の取りがちな行動としては「厳しくしてくれるところ」や「コーチの会話が長けているところ」に子供を入会させてしまう傾向にあります。

親のご機嫌取りが上手いのと、指導力が高いことは全く異なります。

ここを履き違えてしまうことが多く、大切な選手の前途は断たれてしまうことがしばしあります。

 

    有名選手との関わり方はどうなのか?

この点が一番気にかけるべき点だと私は強く感じます。

人気のある塾やテニススクールで1番の子がハードウエア(通っている媒体)とどのように付き合っているかをしっかりとスポンサーである親御さんが理解すべきだと思います。

塾で良くある手法は○○大学合格、○○高校合格と1番の子にいくつも受けさせて合格者数や偏差値の高い学校の数を稼ぎます。表面的にはとても優秀な塾に思えます。

テニスに関しても優秀な人材は親子の「二人三脚」であることが多くあります。

スクール側が努力をしていると言うよりも親がステージパパやママになって育てていることが殆どです。試合の送迎などは中学生あたりまでは必要かもしれませんが、指導方法やコーチ選びに親がメインになっていることが多いです。

 

□それでは指導者に求められることは何なのか?

指導者に求められることは、「世界観」と「熱意」です。

世界観とはどれだけ広くテニスの世界を知っているか、海外テニスに対する興味は勿論、色々な選手の栄枯盛衰や取り組み方法を理解している必要があります。

つまり、「テニスを通じての人生観」です。

広い視野でテニス観がなければ選手が壁にぶつかった時、大切な選択を迫られた時に助言ができません。そして「情熱」がなければさらに上に進むことができなくなってしまうでしょう。たとえ有名選手だったとしても「挫折」と「諦め」で第一線を退いてしまったのであれば、その子が超えるべき、ある一定のレベルから抜け出せなくなってしまいます。

同業者ではこれらの「良し悪し」は噂として裏で流れてきます。

 

そして考え方は様々ですが、必ず1つの「方向性」が事実として確定要素となります。

 

「指導力はないが口が上手い」「それ以上は上に行けないが、集め方が上手い」「客集めだけは上手い」「あ~、あそこに移籍してしまったんだ・・・」「あのコーチ指導力高いのに職人気質だから生徒がいなくなる・・・」本質を見極めることはじつに難しいと思います。

 

 選手が伸びないのは能力や才能以前に「本人に問題がある」か「指導力に問題がある」、「親の考え方に問題がある」のいずれかです。


子供の可能性を潰さないために見極める保護者側として大切なのは「大人のエゴをなくした素直な眼」で考えることです。

勝てない子が勝つためにすべきこと

※宜しければ併せてご参考ください。



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